LingQ仲間のyukomillenniumさんから、英語学習のことについて聞かれました。
yukoさんのblog
"The Grad Game"(yukoさんのblogには、楽しく効果的な英語学習をするヒントがたくさんあふれています!)
英語学習を続けていて、一線を越えたと思った時、実際にどういう勉強をしていたか? というもの。
その超えた線ですが、学習者として中級から上級にあがったな、と感じた時。
思いつくままに答えさせていただきます。
(長文です!!!読むのうざくなったらいつでも途中放棄してくださいね(^_^;))
英語学習、今まで色々してきました。
(よろしかったら、このブログのカテゴリ「私の英語学習法」をご覧くださいませ)
通訳翻訳者養成学校に通ってめっちゃ激しく勉強した1年間やら、いとこの英語家庭教師をしていたころ.....いとこに質問されてその場でわからないことがあるたびに、あとで「実例英文法」を読んで次回に答えていた。そのうち、実例英文法を隅から隅まで読みつくしました。文法の勉強に一番の重きを置くのは良くないと思うけど、あのころああやって勉強したことは今の基礎になってるとは思う。
それから、NHKラジオ講座を何年も活用したこと、スーパーエルマーやら、アルクのヒヤリングマラソン(?だったっけ?)やらなんやらかんやら思い出せないほどに色々やったなぁ。
最初に就職した仕事でも英語使ってました。(←特許事務所)
それから、これは学習に入るのかわからんが、海外いろんなところを旅しました。一番英語を使ったのがアメリカ3ヶ月一人旅、その後はアメリカでの5年弱の生活(アメリカ人相手に営業やらなんでもありの仕事を2年弱、そして結婚出産育児...)
色々体験して、徐々に英語力は上がっていったとは思ったけど、そこのどこも、ブレイクスルー地点ではないのです。
ブレイクスルーに近づくきっかけは何回かあったけど。
ひとつ鮮明に覚えていること。
アメリカに住み始めて間もないころ。
住んでたアパートの中庭で、他のうちの小さい子が遊んでて、くるくるまわってた。
その子にしゃべりかけた私曰く、
"Oh you're rotating."
子供、"???"
rotateって.......
普通、turn aroundやろ(^_^;)
何が言いたいかというと、
私の知ってる言葉がいちいち硬すぎたってこと。
日本でしていた従来型(!?)学習では、圧倒的にphrasal verbsの知識が少なかった。
でも、実際の会話ってほとんどphrasal verbsじゃない?
それがわからんとほんと普通の人の会話がぜんぜんわからんの。
それとか、日常生活に必要な言葉をあまりに知らなさ過ぎたことに気づいた。
日本でしてた勉強って、不必要に難しすぎ。
受験勉強できーーーーっとなりながら読んだ(そして結局読めてない)長文、通訳学校で読んだむずかしげな政治に関する記事(まぁこれは興味ある政治分野ならいいんでしょうけども)、などなど
ストレスを感じながらやった勉強って、あんまり意味なかったのではと思った。
それが英語がかなり得意だと思っていた私でもそうだったのだから、英語が苦手だ、嫌いだ、と思ってる人にはなおさらのことだろうなぁ、と。
日本での英語教育って、脆弱な基礎の上に無理やり大きな建物建てようとしてるかんじだなぁと。
(副島隆彦 "英文法の謎を解く"に激しく共感した)
すみません、なんか回りくどくて。
ブレイクスルーを感じたのは、
そういう小難しい英語の勉強をやめて、簡単な素材でたくさんインプットを始めたとき、です。
アメリカから帰って、NHKのラジオ講座を再開した時、杉田先生のビジネス英語をまず聞いたんだけど、しばらくして、
あ、これはあたしが今必要な英語じゃないな、って思った。
で、当時の番組名は忘れましたが、大杉先生がされてたほうの英会話かな?そっちを聞きました。
あと、岩村先生の番組も。
どちらも私にはストレスをまったく感じずにできました。
録音した放送を家事をしながら何度も聴いて、その後ディクテーション、知らない単語や、[(注)ここが重要→]
知ってる、理解できるけど、自分では使えない表現に印をつけて、気に留めました。
そしてきちんと理解した後に、何度も放送を聴きなおしました。
聞きながらシャドーイングや、一時停止ボタンを押してリプロダクション(とめて、先ほど聞いた文章を何も見ずに言ってみる。これが簡単な文章でもけっこうむずかしい!)
地道に毎日インプットしていきました。
したら、ずいぶんしゃべる英語が上達しました。
ここがブレイクスルーかなぁ〜
とにかく、勉強するに当たって、
「知ってる」だけでは不十分で、「自分で話す時にその言葉を使える」というところへもっていくことに焦点を当てるようになった時が私の中の大きな転換点だったと思います。
あと、子供と英語を学び始めたのも大きな転換点でした。
CTP絵本96冊をCDとともにそろえ、他にもぼちぼちと英語絵本を買い始めました。子供向けの英語の歌もたくさん聞いてたくさん歌って。英語ってほんとにリズムが大事なんだなぁって改めて思いました。
絵本で学ぶ英語は、英語圏の人ならば小さな子供でも誰でもしってる表現なのに、自分は知らなかった言葉や表現がたくさんあって、毎日目からうろこの連続でした。
この目からうろこはうちの子やうちで開催しているサークルでの英語活動において、未だに続いています。
あと、子供と学ぶ上でphonicsもしてるんですが、これ、発音良くなりますよ〜。
ところで、
英語を話す時使う口のまわりの筋肉って、日本語を話す時と違うんですよね。これ、昔は気づいてませんでした。
"Right"の発音なんか、最初に、口をたこちゅーみたいにすぼめて、"うーライト”。
hop の o は口をたてに大きくひらいて「お」と言う。
eat は、口を横にイ〜っと開いて....
きちんと発音すると、かなり顔の筋肉使います。
英語を話すときの筋肉を鍛えないといかん。(^_^;)
アメリカに行ってすぐの時も、あなたの英語は日本語訛りがないとよく言われて、自分でもわりと発音はいいと思ってましたが、それでもたまに親しい友人に直されました。(ありがたい。今でも直してもらったところを思い出します。)さらに、フォニックスを学んでからはだいぶ発音が上達したと思います。あとは、子供の絵本のCDの朗読。無意識に自分でも真似ているので、音読が上達しました。
それからLingQとの出会い。
リスニングの素材がたくさんあって、本物の英語のインプット量が爆発的に増えました。
なんだか、いつもに増してあっちいったりこっちいったり蛇行しまくりの文章で申し訳ないです。
最後に要点だけ出しますと、
私のブレイクスルー地点は
「ちょっと簡単だと思える、自然な本物の英語を「アウトプット」することを念頭に置きながらインプットする学習をしはじめた時」
だと思います。
自分の子供がまったくのゼロから日本語を流暢に話すようになるのを見てきてつくづく思います、言葉は、まずは真似からだ、って。
外国語もそうですよね。
いいな、って思う英語をたくさん聞いて(読んで)、思いっきり真似したらいい。
英語学習法って、人それぞれだと思います。
他の人の良いアイデアを取り入れることも大事ですが、自分にあった学習法は自分で作り出すものだと思います。
これという正解はない。
めざす目標もそれぞれ違うと思います。
自分でまず、「こうなりたい!」という目標を定め、そこをめざして、工夫しながら楽しく続けていくことが大事なんだろうなぁと思います。
私が、今めざしているのは、もっと流暢になること!
今うちでやってる英語のサークルで、私はもちろん英語非母国語話者ですが、非母語話者なりに、母語話者に負けないくらいうまくディスカッションをリードしたい。
たくさんみんなに英語で質問して、英語で答えて、そういうのをもっともっともっと流暢にできるようになりたい。
そして、サークルのママたちの英語学習の士気をもっと上げたい、みんなを励ましたい、あと、うちの子供たちやサークルに来てくれる子供たちの英語がもっと上手になれるように、楽しく効果的に学べるレッスンや方法を作り出して行きたい!
そう思って自分の勉強を続けてます。
そういう明確な目的を持てるようになったのも、もうひとつのブレイクスルーかな。
次のブレイクスルーはどんな形で来るだろう。そう考えるとわくわくします。
ほんと、蛇行続きの文章ですみません!長い文章、ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
yukoさん、改めてこういうことを考える機会をくれてありがとう!
これからもLingQでよろしくです!