今まではずっと行った順番に書いていましたが、先は長く、途方もないので、これからは気分を変えて、時系列にせずにその都度思い出したところについて書くことにします。
で、先日思い出したところ。
南仏にある、カルカソンヌというところ。
昨日か一昨日、NHKの世界遺産の番組でやってました。
ちょうど子供たちを風呂に入れなければいけない時だったので見逃しましたが。
私、この旅をするずっと前からカルカソンヌに行ってみたいと思っていました。
カルカソンヌを知るきっかけとなったのは、大学の時受けたある授業。
第二外国語のフランス語の、それも、最履修のクラス。
1年生で最初にとったフランス語のクラス、とったといっても、自分から選んだのではなくて、語学のクラスは大学側が生徒の番号順にクラスわけしていったもの。
それの一つが、後期だったかなぁ?フランス語で100年戦争についての本を読むというものでした。
テキストをみたとたん、げんなり。
そんなフランス語の実力ないでしょう?まだ。
確か1回授業を受けたか受けないかで、行くのをやめました。
で、翌年、最履修のクラスを受けたのです。
クラスの学生は全員最履修者。(そうで〜す。落ちこぼれで〜す。)
先生もわかってて、最履修のクラスだし、とにかく実用的なフランス語をやります、とおっしゃった。
フランスに旅行して困らないための授業。
いいじゃないですか!私はとてもうれしくて、積極的に授業に参加した。
その夏休みにイギリスとフランスに友人と旅行して、フランス語もそこそこ通じてうれしかった。
で、カルカソンヌ。
そのフランス語のクラスの学期の終わりのほうで、先生が1本のビデオを見せてくださった。
NHKの番組だったのかな?作家の島田雅彦氏が、フランスのとある城塞都市を訪れて紹介していた。
それがカルカソンヌ。
中世のキリスト教の異端、カタリ派の城砦都市。
中世がそのまま現在に残っているような、町全体が城砦にかこまれた、おとぎ話から抜け出たような町。
えぇ〜、先生、旅行へ行く前に見せて欲しかったです〜(T_T)
それから10年ほど後になって、ようやく行けることになった。
行ってよかった〜!
2003年9月20日-22日
フランス、カルカソンヌ
南仏。ニームの壮大な水道橋や、アルルのコロッセオなどなどローマ時代の遺跡を堪能したあと、向かったはカルカソンヌ。
目的は、世界遺産にも指定されている中世の城砦都市見学。
フランスの国鉄に乗って、カルカソンヌ駅。
フランスは、鉄道の切符を予約するときにホテルも一緒に取れたから非常に便利だった。
駅からはいつものごとく、乳母車を押しながら、背中にでかいバックパック、前にも小型バックパックを背負い、宿へ歩く。
宿について一息、まずチェックすることは、どこにコインランドリーがあるか。
幸い宿のすぐ近くにあった!ラッキー!
洗濯して一息ついてから。
近くのマップをホテルの受付の人にもらって、城を目指した。
古い町並みをぽてぽてと歩いていたら、道がいかにもお城へ向かいまする〜というような雰囲気になってきて、ついに城壁に囲まれた城が見えた。
あぁ〜〜〜〜〜〜
これが日光見るまで結構言うな、もとい、カルカソンヌみるまでなんちゃらとフランスでは言うらしい!?カルカソンヌの城砦都市〜〜〜〜〜〜!
長年これを見るのを夢見ていたのだよ私は。

堀にかかる橋を渡り、最初の城壁の門をくぐり、内部へ。

薄暮の中、黄色い明かりに彩られたメリーゴーランドがあった。
きれい。
さっそく息子と乗った。

町の中に入り、しばらく散策し、暗くなったのでご飯食べにレストランに入った。

(旅行とは関係ないが、改めて当時の写真を見ると、うちの息子の髪の毛の色にびっくりする。私も子供のころは髪が明るい色だったのだが、息子のは金髪に近かった。アメリカに住んでたころ息子を乳母車に乗せて歩いているとたまに、お父さんは何系?白人?と聞かれた。どこの人かあの人もようわからんけど、髪はとにかく真っ黒です....。息子は顔立ちは東アジアなぺっちゃんこなかんじなのに、色だけ白くてなんだか不思議な生き物であった...。なつかしい。5歳の今はどこからどうみても日本人です。)



このあと、アイスクリームのたっぷり乗っかったクレープをデザートに食べた。
(どれだけ旅で歩いても、食べてますから.....)
宿へ帰る。
すっかり外は真っ暗。
城が明かりに照らされ、幻想的。中世の騎士がひょっこり出てきそうな錯覚を覚える。

遠くから見た、明かりに照らされた城。
ため息が出ます。

翌日。
真っ青な空の下、また城壁へ向かう。


城壁の中の町並み。細い道がうねうねと続くかと思えば突然広場に出たりする。
迷子になりそう。
それも楽しい。

大聖堂。


お城の中の博物館を夫婦交代で見学した。
(騒ぐ息子は外で遊ばせつつ。)
お城の外にも小さい博物館があった。ぜんぜん人入ってなかったが。
前に中世の戦いの道具(でっかい投石器とか)があって、中ではカルカソンヌの異教徒との戦いの歴史が展示されていた。


城壁の中にもどり、城壁に沿って散歩。

晩ご飯。
とある広場にあったレストラン。広場にテーブルが出ていて、みんな外で食べていた。風がここちよい。食事の間に日が暮れかけてきて、テーブルにろうそくがともされ、だんだん素敵な雰囲気になってきた。




うーん、なんだか他に書くべきことが色々あったような気がするが、遠い記憶....。
この後は、スペインへ向かいました。
次の旅日記はどこにしようかな!?
ギリシアの島?グラナダのアルハンブラ宮殿?